ローリーとふしぎな国の物語 ~プログラミングとアルゴリズムにふれる旅

Twitterの宣伝で知り、面白そうだったので購入。

対象年齢10歳以上で「コンピュータが出てこないコンピュータ科学の入門書」とのこと。
主人公のローリーが不思議な世界で旅をしながら、いつの間にか問題を解く力を身につけていく。

初めて読んだときに、あまりに奇抜な名前のキャラクターが多く登場するため、少しの間積読状態であった。
その名前が、この世界を少しでも知っている人が「おや?」と思うような名前で、これは何が言いたいのだろうと深読みしてしまったからだ。
(本書の最後に解説が書かれており、あまり気にしなくても良かったが。)

一方で、子供の視点ではスムーズに話が入ってくると思われ、この本の本来の意味としては全く問題がない。

この本を通し、幼少時代に「いかにして問題を解くか?」の考え方を見について、物事を見ることができていたなら、
今よりもはるかに感性豊かだったに違いない。

レベルデザイナーになる本 ー夢中にさせるゲームシーンを作成するー

ゲームは15分毎にプレイヤーを驚かせなければいけない

本書はゲームの開発過程を辿りながら人を魅了するゲームの作り方について語られている。
「レベル」とは「ゲームの中の空間と環境」という意味で使用される。

自分は”ゲームの難易度”のデザイン本と考えていたが、もっと大きな意味でのデザインであった。
ゲームをデザインするのは難しい。
ゲームのシステムはもちろん、舞台やストーリー、プレイヤースキルの調整、
ゲームの見せ方や変化を作る、プレイヤーを迷わせない…。

一つのゲームを作るのは本当に大変だ。
制作費はとても大きいが、一方でここ最近のゲームの消化スピードは早いという。
ゲーム制作はどこよりも厳しい世界でデザイン力を試されていると思う。