機械より人間らしくなれるか?: AIとの対話が、人間でいることの意味を教えてくれる

仕事関係の本を図書館であさっていたときに発掘。
「機械より人間らしくなれるか?」という題名にそそられて借りてみた。

毎年、最も人間に近い人工知能を意味するローブナー賞をかけたコンテストがある。
各AIはチューリングテストにより審査員と「会話」を行い
人間と判定されるよう務める。
著者はこのチューリングテストにおいて、AIと共に審査員に対して人間であることを
アピールするためのサクラという役割を担っている。

著者は人間らしさとは何か、機械との違いとは何かについて追求する。
例えば現在のコンピュータの計算速度は人間とは比較できないレベルである。
一方で人間の教育はこの計算や記憶の強化に務める方針であり、これは機械を目指しているのではないか。
また、必要以外の会話をしないコールセンターの人は機械ではないか。
人間の会話に定跡はあるのか。
機械にはできない会話とは。。。

本書を読むことで人間らしくある事を考えさせられる。
学生時代に読んだ「人間機械論」を改めて読み直す必要がありそうだ。

スパコンがチューリングテストに合格、13才の少年として反応 - Computerworldニュース:Computerworld
本書ではチューリングテストで機械が勝利したことは無いと書かれているが、
今現在調べるとそうでは無いようだ。