NHK 100分 de 名著 ルソー 『エミール』 2016年 6月

NHKの「100分de名著」という番組がある。
自分は読書が苦手なので、名著の概要や考え方を100分(25分番組x4)で伝えるこの番組は素晴らしい。

最近は殆ど見れていなかったが、たまたま拝見し(おそらく再放送)、「一般意志」というキーワードが出てきたので、
NHKテキストを購入した。

エミールは教育論でもあり、人の育て方を説いている。

ルソーについて語る知識が無いので、本内容はとても薄いもになる。
まず「一般意志」とは「自分も含みみんなにとって利益になること」と説明されている。
重要な事は「自分も含む」ということ。
あらゆる場面で自分以外の人たちと意見をまとめ、一つの結論を出さなければならないことがある。
本テキストでは「賛成」「反対」の多数決を取る前に、全員が自分の損得について包み隠さず議論すべきとある。
一つの仕事の進め方でも色々と決めなければならないことが最近多い。
自分の考えが正しいと思わず、一般意志を決められるように努力したい。


原著を読んでおらずテキストを読んで満足している自分ではあるが、得られるモノが多い一冊。

ローリーとふしぎな国の物語 ~プログラミングとアルゴリズムにふれる旅

Twitterの宣伝で知り、面白そうだったので購入。

対象年齢10歳以上で「コンピュータが出てこないコンピュータ科学の入門書」とのこと。
主人公のローリーが不思議な世界で旅をしながら、いつの間にか問題を解く力を身につけていく。

初めて読んだときに、あまりに奇抜な名前のキャラクターが多く登場するため、少しの間積読状態であった。
その名前が、この世界を少しでも知っている人が「おや?」と思うような名前で、これは何が言いたいのだろうと深読みしてしまったからだ。
(本書の最後に解説が書かれており、あまり気にしなくても良かったが。)

一方で、子供の視点ではスムーズに話が入ってくると思われ、この本の本来の意味としては全く問題がない。

この本を通し、幼少時代に「いかにして問題を解くか?」の考え方を見について、物事を見ることができていたなら、
今よりもはるかに感性豊かだったに違いない。